前回からの続きです。
素人の被写体さんに上手にポーズを撮ってもらうために僕がやっていることは
(1)撮りたいイメージやコンセプトを伝え、イメージを同調させる
(2)ストーリーを作って役を与える
ということをこれまでお話ししてきました。
今回は最後の3つめです。
(3)「関節を曲げる、ひねる」こと
です。
これは何のことかというとですね、
人間はロボットではないので曲げられる部分は曲げ、ひねれる部分はひねることによって、より人間らしく見える、ということなんです。
僕自身は当然モデルさんではないのですが、今までたくさん撮ってきて、
いいなぁと思う表現をするモデルさんの動きは必ず”良い感じで”関節が曲がったり体がひねられたりしていましす。
撮影慣れしていない人は手はすとんと下におりていて、足も棒立ちのままです。
ポーズがとれるモデルさんは肘や肩など関節部分は曲げ”動き”を感じることができます。
さらにいうと指先まで品のある動きをしています。
実は僕はこの”指先”がポイントだと思っています。
逆にいうと指先まで品がある人は素人さんでもすごくよく撮れます。
いるんです!そういう人!
そういう人はふとした仕草もすごく上品でそれだけで絵になります。
そういう時にシャッターを切りたくなります。
と、少し話が逸れましたが・・
で、”ひねる”についてですが、例えば体が右を向いているときは顔を左にひねる、といったように首や腰など少しひねりを入れるだけで一気によく見えてきます。
こういうのを撮影中に少しづつ指示しながら撮っていくと良い感じになってきます。
他には、右か左どちらかの足に重心がかかっていたり、または足も一歩踏み出すように前に重心がかかているかそうでないかなどでも見え方が変わってきます。
手の動きも最初はポーチやスマホなど何か小物を持ってもらうだけで、それを”触る””いじる”という動作が自然に出てくるのでこの流れで関節が曲がり、動きを感じるようになると思います。
それまでに前提の(1)と(2)があることを忘れてはいけませんよ!
あとは(1)の補足として撮ったらその場で見せて確認し、自分が望む動きや表現を伝えながら続けていくと素人さんでも驚くほどに良い作品になっていくと思います。
さて、今まで上記のことと矛盾しているように感じてしまうようなお話しになりますが、必ず曲げたりひねったりしなければならないかというと決してそういうわけではなく、その度合いなどは撮り手の好みや被写体さんの表現力にもよるところなので、
あくまでまったく撮られ慣れしていない素人さんを撮るときへのとっかかりとして試してみてください。
いかがでしたか?
今度は表情についての出し方についてもお話しできればと思います。
*この作品は素人ではなくモデルさんを撮影したものです。
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