これからカメラやそれに近しい技術職、あなたの腕で食べていこうとしている人は、
仕事の線引きをきちんとしておくといいというお話です。
その答えは
“ついでに”、“念のため”、“一応”であっても、その分の費用は発生します。
ということ。
僕は写真撮影をベースに仕事をしていて、ここ最近は動画の受注もしています。
一眼動画しか撮りません。
なので、使うカメラは写真でも動画でも基本は同じカメラで撮影しています。
同じカメラでそれぞれの機能が備わっているのに「写真しか撮れない」、「動画しか撮れない」というのはおかしいと思って、数年前に動画を始めました。
おかげさまで、写真、動画、それぞれ半々くらいの比率でお仕事をいただくようになりました。
時には同時で、というオファーをいただくこともあります、本当にありがたいことだと日々感謝しております!
しかし最近少し気になることがあります。
写真撮影だけのご依頼を受けたのにもかかわらず、「あ、ここ”念のため”動画でも押さえておきたいから“ついでに”軽くささっと録っておいてもらえますか?」
と言われたりします。
もしくは反対に動画撮影だけの時に「“ついでに”、“念のため”、“一応”、写真でも何枚か押さえといて」
と言われることも増えてきました。
もちろん前提でご説明はさせていただきますが、
“ついでに”、“念のため”、“一応”であっても、その分の費用は発生します。
これを言うと「いや、使うか分からないのでここは“とりあえず”でいいので撮っておいてくださいよ〜、”テキトー”に1~2枚“軽く”でいいので」と言われます。
要するに「同一金額内で撮って」といわれるのです。
こちらはプロとして撮影を仕事にしていますので、“軽く、ささっと”と言われてもそのやり方が分かりません。
それはクオリティを下げていいということですか?
もし実際にクオリティが下がって、下手っぴな撮影をしたら「あいつ、プロのくせにセンスないな、下手くそだな、手を抜いたな」と思いませんか?
僕なら確実に思います。
反対に僕が仮にクライアント側の立場で“軽く”、ささっと”、”テキトー”にの頼み方をした場合、
そのカメラマンがもし目をつぶったりよそ見しながらシャッターを切って、ブレブレやピンボケの写真を渡されても文句は言えないです。
“軽く”、ささっと”、”テキトー”にという頼み方をしたのはこちらなので。
実際に使うか使わないかは関係ありません。
レストランに行って、カレーとシチューを頼んで、
「“ついでに”、“念のため”、“一応”、スパゲティもお願いします」と注文して、実際に食べるかどうか分からなかったとして、あなたなら費用は支払いますか?
僕は支払います。
ブーツを買いに行って“ついでに”、“念のため”、“一応”といって、レジの前で「このスニーカー、実際に履くかかどうか分からないのでタダにしてください」と言いますか?
僕は言いません。
“ついでに”、“念のため”、“一応”であっても買うとしたらきちんと支払います。
写真の撮影だけなのに画像修正を“ついでに”頼まれたり、
動画の撮影だけなのに、編集も“ついでに”頼まれたり、
ということも一緒です。
そこに技術料が発生しています。
僕らはそれでご飯を食べているのです。
目には見えませんが、そのスキルを取得するためにお金や時間などの原価がかかっているのです。
もちろん機材の投資費用もかかっているのです。
イコールになる話ではないですが、先日「逃げ恥」というドラマの再放送がやっていてはじめて観ました。
ガッキーが商店街の人たちと”好きの搾取”という話をしていて、すごく共感が持てました。
「“好きなことだから”、“君のためになるから”、などといってノーギャラで労働をさせる、こちらはボランティアではないのです!!こんなのは“好きの搾取”です!断固反対です!」
というようなことを言っていました。
しびれましたね〜!!しかもガッキーかわいいし(笑)
僕の線引きとしては
・作品撮り(あくまで僕が撮りたいかどうか)
・お試し期間(僕が新しいサービスのお試しとして望んで撮影するとき)
・ボランティア(あくまで僕がボランティアとして望んで撮りたいかどうか)
以外のことには労働としての費用が発生します。
どうかあったかいご飯を食べていくためご理解くださいませ!
というわけで、好きで撮っている今回の美女の作品は”波止場ガール”(特にテーマにしてませんが 笑)
港にトレンチコートはよく合いますね!
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『写真と動画で世の中をハッピーにポジティブチェンジ!!』
写真と動画の力で人の役に立てることはないかいつも考えています。
写真や動画の撮影でお困りの方はお気軽にご相談ください。
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